わうがDTMに疲れたら書く日記

あるいは自分用の音楽メモ

変拍子のはなし(仮題) その2

2-0 今回のあらすじ

 ・複合拍子のお話

 ・リズムを声にしよう

 ・拍子の足し引きで変拍子は作れる!

 

 

2-1 複合拍子

 複合拍子とは、2/4+3/4拍子とか、4/4+5/8拍子のように、複数の拍子を合わせて表現される拍子のことを言います。まずは例を。(0:32~)

www.youtube.com

Tarkus / Emerson, Lake and Palmer

 前回の記事では、このリフを「5拍子」と表記しました。バンドスコアなどでは恐らく5/4拍子と表記されると思います。ではこのメロディをちょっと分解してみましょう。本来は五線譜を用いて説明すべきなのですが、面倒くさいので半角カタカナでやります。

 

 テレレレテレレテレレ (5/4)  …(1)

 

 この表記の仕方は人それぞれなのであまり深く考えずに、なんとなくで感じてください。半角1文字で8分音符1つ分の音価となっています。(1)からちょっとリズムが変わるかな、というところを分かりやすく変えてみます。また、このリフは8分音符10個で1ループするものになっていますので、便宜上10/8拍子と表記させていただきます。

ちなみに「5/4拍子」と「10/8」拍子は厳密には全くの別物扱いになることが多いのですが、俺はその辺結構適当なので気にしません。「拍子は分数みたいに約分は出来ない」ということだけ覚えておいてください。

 

 テレレレタララタララ (10/8)  …(2)

 

 なんか書いてて不安になってきました。これちゃんと伝わるのかな…とりあえずメモだからいいか。

 さて、(2)で区切りをつけたリフは、それぞれ

 

 テレレレ (4/8)

 タララタララ (6/8)  …(3)

 

 と分けることにより、4/8拍子6/8拍子の2つのリズムが存在しているとみなすことができます。

 したがって、このリフの5拍子は4/8拍子6/8拍子の複合拍子である、と言うことができます。

 

2-2 同じ5拍子でも

 このように区切りを変えて考えることで様々なリズムパターンが生まれます。今回は10/8=4/8+6/8と分けることができましたが、同じ5拍子でも

 5/4=4/4+1/4 とか 5/4=1/4+4/4 とか

 5/4=3/4+2/4 とか 5/4=2/4+3/4 とか

 5/4=5/8+5/8 とか 5/4=4/8+4/8+2/8 とか…

色々な分け方ができます。これは変拍子でなくても、4拍子や3拍子にも応用が利く考え方だと思います。

 (厳密には3/4拍子を3/8+3/8で分けると6/8拍子とみなすことになるのですが、その辺はあまり気にしません俺は。とりあえず数が合えばいいかな、と思ってます。)

 

2-3 口で数えるのは有効

 先ほど、

  テレレレタララタララ (10/8)

 みたいな表記をしましたが、作曲する上で実際これは滅茶苦茶有用です。理由は、ツイッターにメモできるから。アホみたいな理由ですが真面目です。

 ・ボイスメモを起動して録音ができない

 ・物理メモが手元になく譜面でメモを残せない

 ・ていうか譜面が書けない

といった状況でフレーズを思いついたとき、この記法を使うことで少なくともリズムは把握できます!4拍子の曲ではあまり恩恵はないかもですが、変拍子の曲でリズムが複雑なリフを思いついたときはこの方法で譜割りだけメモしておくことができる!

 またもう一つの理由として、楽器を演奏する際のガイドになるということですね。

 「口で歌えないフレーズは演奏することができない」という言葉があります。なので少なくとも口で歌えるようにしよう。でも全部「ららら~」とか「たたた~」だとフレーズが頭に入りにくい。じゃあ別の言葉を当てはめてみよう!っていう考えで役に立ちます。

 Rushのこの曲を例に挙げましょう。

www.youtube.com

YYZ / Rush

この曲のイントロのギター・ベース・ドラムがユニゾンするリフですが、なかなかリズムが取りにくいですね。

 5/4拍子×2小節でループするリフなのですが、内訳は

 タ-ラタッタッタ-ラタッタッタンタ-タタ (7/87/86/8)

となっています。まだちょっとわかりにくいですね。これを数えやすいように、さらに言葉を当てはめてみましょう。俺がコピーした時に実際にあてたものがこちら。

 

 ウンコチンチンウンコチンチンウンチンポコ (7/87/86/8)

 

 いやーわかりやすい!非常にわかりやすい!ホントすいません!!!でもこれで俺はこのリズムを把握できたんです。結果がすべてです。もうこれにしか聞こえない。

 

2-4 変わる拍子にも有効

 例えば4/4主体の曲を作っていて、1小節だけリズムを変えたいってなった時に複合拍子の考え方を応用させることができます。

 4/4 + 2/4 = 6/4 や、

 4/4 - 1/4 = 3/4 のように、

 基本の拍子にリズムを足し引きすることで展開にフックを作ることができます。ここについては実際に変拍子を作るときにまた書きたいと思います。

 

 といったように、変拍子を理解するためには複合拍子の概念を理解することが近道になります。

 手軽に触れるためには、よく聴くリズムを言葉で分解してみるのが有効だと俺は考えます!レッツトライ!