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【読書感想文】無意識を意識する【1分間瞑想法/吉田昌生】

 本を読むことと買うことが好きです。

 

 といってもたくさん読むわけではないし家でずっと本読んでるかって言うと全くそうではない。つまり決して読書家ではないんですが。電車とかバスでの移動時間とか、外出先でちょっと時間を持て余してしまった時に本を読むのがめちゃくちゃ好きなんです。

 あと、音楽の理論書とか教本を買うのが好きです。いろいろ買って全部を理解できているわけではないんですが。受け売りですがこんな言葉があります。

「1000,2000円くらいの出費で知識が一つでも増えるなら安いもんだ」

 この言葉が非常に好きなので真に受けています。一冊から一つでも知識を蓄えていこう。

 

 んで、沢山買ったり読んだりしても内容を忘れると非常にもったいない気もするので、読書感想文を書いていこうかなと思いました。気まぐれですが、少しずつやってみようと思います。

 

 

 さて今回読んだ本は、吉田昌生著「1分間瞑想法」

 


1分間瞑想法

 

 最近は本屋で自己啓発本の棚を見て、面白そうなタイトルを手に取るなどということをします。今までそういった本は読んでこなかった…というか、半信半疑で読もうとも思っていなかったんですが。最近はそういった抵抗が妙に薄れたので、たまに買っては読んだりしています。

 特に最近の生活上の悩みに「集中力がない」というものがあったので、それを解消・改善できる何かがないかなと思っていたところにこの本を見つけました。

 俺の中で「瞑想」というワードから連想されるのは、「難しい」「堅苦しい」「悟り」といった敬遠されるイメージでした。そう思っていたところで、まずタイトルの「1分間」という「お手軽感」を演出するような言葉に惹かれて手に取り、パラパラとめくってみました。

瞑想で得られる13のメリット

①ストレスが減る

②身体が健康になる

③自然に痩せる

④心身のバランスが取れ幸せを感じることが増える

⑤願いが叶いやすくなる

⑥ポジティブになれる

⑦ぐっすりと眠れるようになる

⑧肌がキレイになる

⑨集中力が高まる

⑩ありのままの自分に自信が持てるようになる

⑪豊かな人間関係を築けるようになる

⑫直感力が高まる

⑬姿勢がキレイになる

                      本書P20~P25より抜粋 

 おっ、「集中力が高まる」ってあるじゃいやいや、メリット多すぎるでしょ。こんなに書かれても信用できねえわ。パワーストーンかよ。

 実際はこのメリットを感じられる根拠なども書いてあり、「まあ、なるほど~理屈は分かるけど…」って感じでした。とりあえず物は試しということで、本書の流れに従い1週間実践してみました。

 

 

 結果:よくわからない

 

 

 いや、本当に。特に身体への影響はたった1週間じゃ出るわけはないんですよね。でもだからといって全く効果がなかったわけではありませんでした。

 瞑想の流れとして、

 ①リラックスする

 ②呼吸をする

 ③呼吸の流れを意識する(他のことを考えない)

という基本があるんですが、特に③が難しいんです。まあそりゃそうですよね、どうしても雑念というのは生まれてくるんです。

 その中で本書が説いているのは、『呼吸から意識が逸れた時に「あ、今別のこと考えているな」と知覚している自分の存在に気づく』ということでした。

 もっと広義的に言うと、「思考する自分自身を見つける」ということです。これが出来ると、自分の感情の動きを客観視することができ、感情をコントロールする手がかりとなります。この考え方が個人的には非常にスッと入ってきました。

 自分は今なんで怒っているのか、この怒りは何に対するものなのか、また今自分はどういう感情なのか…という複雑な感情を客観視して、感情の性質ごとにカテゴライズすることで対処のマニュアルを作成する、といったメソッドを生み出すことが出来るようになります。

 つまりは、瞑想することで感情を落ち着かせる…というよりは、瞑想をする上で用いられるメソッドを使って感情の動きをコントロールする、というのが正しいかも。メタな視点を持つということですね。

 

 この他にも様々な瞑想の方法と、それに付随する心の在り方が書かれていました。瞑想を実践するのも大事ですが、心理学的な読み物としても非常に楽しめる本だと思います。ともすれば当たり前すぎることを書いているようにも読めますが…俺は買ってよかったな、と思っています。

 

 瞑想中は本当にボーっとしている状態になります。色々頭の中に渦巻くものをなんとかして消しさる作業。

 忙しい現代社会の中で混雑する思考・記憶・感情をほんの1分間でも休ませることで、少し人生に隙間ができるのではないでしょうか。瞑想とまでは言わずも、ただボーっとする時間を一日の中で作るのはとても大事だということをこの本から学びました。

 

 まだ1週間しかたっていないので、もう少し続けてみようと思います。興味ある方はぜひ一緒に瞑想しましょう。