耳コピを早くするための理解 その5の例「ハナノユメ」チャットモンチー
えっちゃんかわいい~~~
今回は日本の代表的ガールズバンド、チャットモンチーの「ハナノユメ」のベースラインを元にコードをつけてみましょう!ちなみにKey=Dです。これについては別記事でもキーの見つけ方を書いているので、今回は省略。
チャットモンチー - ハナノユメ - Tokushima [HD]
こちらのライブ映像から。0:12~0:25の部分はサビと同じ進行でベースとドラムのみの演奏になってます。かつベースはルート弾きなので今回の題材にはもってこいですね。
ではまずベースラインの耳コピから
やっていきましょう。シンプルなのでベースラインの耳コピの練習にもなるのではないでしょうか?やったものがこちら。
音的にはこちらで合ってます。使う弦が違うとかもあるかもしれませんが、この記事ではそれは無視します!!!
では、このラインを元にコードのルートを書いていきましょう。
コードネームを書く:ルートのみ
まずはルートのみ書いてみましょう。つまりは弾いてる音を英語で書いているだけです。なのでメジャーとかマイナーとかはまだわからない、という状況です。書いたものがこちら。
使われているコードのルートを書き出すと、G,A,D,F♯,B,C♯ の6つのコードが出てきました。これらがそれぞれメジャーかマイナーか?それを調べていきます。
そのために、キーをI(1番目のコード)として、各コードに数字を振っていきましょう!
コードの順番を決める
Key=Dなので、使われるコードのルートは以下のようになります。
D E F♯ G A B C♯
これらにそれぞれ順番をつけると、
D E F♯ G A B C♯
I II III IV V VI VII
となります。ローマ数字を使ってる理由はよくわかりませんが、コードの7thとかと区別するためじゃないでしょうかね。たぶん。
ちなみに、このローマ数字でコードを順番づけて表すことは結構便利なので、コード進行を説明するときにでも改めて書こうと思います。
コードネームを書く:ルートを数字で
上記の図を書き換えたものがこちらになります。
赤字で数字を書きました。さてこの状態で、前回の記事でつかったこの表を使います!
これです。各ルートに対して度数がどのようにつくかの表です。
今回は簡単なコードをつけたいだけなので、3rd,5thだけ見てみましょう。いわゆるトライアドですね。今回使うのはI,III,IV,V,VI,VIIです。
まずIから。左の表のIの行を見てみると、3rdはM、5thはP、となっております。
つまりIはR+M3rd+P5thの音をとることができます。この形はメジャーコードですね!
従って、Iはメジャーコードをとれます。便宜上IMと書いておきます。
次はIIIを。3rdはm、5thはPとなっているので、R+m3rd+P5thというマイナーコードの形となります。
従って、IIIはマイナーコードをとれます。同様にIIImと書いておきます。
これを繰り返すことで、以下のようになります。
IM IIIm IVM VM VIm VIIm(dim5th)
最後のだけちょっとややこしいのですが、つまりは5thがdim、減五度となっている状態になります。
これを元のコードネームに当てはめなおすとこのようになります。
IM IIIm IVM VM VIm VIIm(dim5th)
DM F♯m GM AM Bm C♯m(dim5th)
メジャーのMを省略し、dim5thを一般的な書き方に直すと、
D F♯m G A Bm C♯m(-5)
となります。これで各コードを得ることができましたので、元の譜面に書き表してみましょう!
コードネームを書く:メジャーとマイナーを表す
こんな感じになります。お疲れ様でした!
以上
この方法を使うことで、「キーがわかる曲で」「ベースラインが耳コピできれば」コードの耳コピをすることができます!みんなもやってみよう!
ちなみに今回はダイアトニックコードに限定して紹介しましたが、巷に溢れる曲の中にはダイアトニックコードでないコード(ノンダイアトニックコード)も使っているものも沢山あります。そのコードについてはこの方法だけではコードを定めることはできません。
しかし、基本的にはこの方法で曲中のコードはコピーすることができます。7thや9thについても同じ表を使うことで可能です!
ベーシストがコードに触れるきっかけになれば幸いです。
耳コピを早くするための理解 その1:音程と度数 - 俺なりの音楽理論
耳コピを早くするための理解 その2:和音(コード) - 俺なりの音楽理論
耳コピを早くするための理解 その3:コードの構成音 - 俺なりの音楽理論