wau's headphone dust

日記とか雑記とか自分用のまとめ 音楽理論もちょっと

耳コピを早くするための理解 その5の例「ハナノユメ」チャットモンチー

えっちゃんかわいい~~~

今回は日本の代表的ガールズバンド、チャットモンチーの「ハナノユメ」のベースラインを元にコードをつけてみましょう!ちなみにKey=Dです。これについては別記事でもキーの見つけ方を書いているので、今回は省略。

 

 


チャットモンチー - ハナノユメ - Tokushima [HD]

こちらのライブ映像から。0:12~0:25の部分はサビと同じ進行でベースとドラムのみの演奏になってます。かつベースはルート弾きなので今回の題材にはもってこいですね。

 

ではまずベースラインの耳コピから

やっていきましょう。シンプルなのでベースラインの耳コピの練習にもなるのではないでしょうか?やったものがこちら。

f:id:wauchangwau:20170405225345j:plain

音的にはこちらで合ってます。使う弦が違うとかもあるかもしれませんが、この記事ではそれは無視します!!!

では、このラインを元にコードのルートを書いていきましょう。

 

コードネームを書く:ルートのみ

まずはルートのみ書いてみましょう。つまりは弾いてる音を英語で書いているだけです。なのでメジャーとかマイナーとかはまだわからない、という状況です。書いたものがこちら。

f:id:wauchangwau:20170405231635j:plain

使われているコードのルートを書き出すと、G,A,D,F♯,B,C♯ の6つのコードが出てきました。これらがそれぞれメジャーかマイナーか?それを調べていきます。

そのために、キーをI(1番目のコード)として、各コードに数字を振っていきましょう!

 

コードの順番を決める

Key=Dなので、使われるコードのルートは以下のようになります。

D E F♯ G A B C♯ 

これらにそれぞれ順番をつけると、

D E F♯ G   A  B  C♯

I  II  III  IV  V  VI  VII

となります。ローマ数字を使ってる理由はよくわかりませんが、コードの7thとかと区別するためじゃないでしょうかね。たぶん。

ちなみに、このローマ数字でコードを順番づけて表すことは結構便利なので、コード進行を説明するときにでも改めて書こうと思います。

 

コードネームを書く:ルートを数字で

上記の図を書き換えたものがこちらになります。

f:id:wauchangwau:20170405234628j:plain

赤字で数字を書きました。さてこの状態で、前回の記事でつかったこの表を使います!

f:id:wauchangwau:20170319183119j:plain

これです。各ルートに対して度数がどのようにつくかの表です。

今回は簡単なコードをつけたいだけなので、3rd,5thだけ見てみましょう。いわゆるトライアドですね。今回使うのはI,III,IV,V,VI,VIIです。

 

まずIから。左の表のIの行を見てみると、3rdはM、5thはP、となっております。

つまりIはR+M3rd+P5thの音をとることができます。この形はメジャーコードですね!

従って、Iはメジャーコードをとれます。便宜上IMと書いておきます。

次はIIIを。3rdはm、5thはPとなっているので、R+m3rd+P5thというマイナーコードの形となります。

従って、IIIはマイナーコードをとれます。同様にIIImと書いておきます。

 

これを繰り返すことで、以下のようになります。

IM  IIIm  IVM  VM  VIm  VIIm(dim5th)

最後のだけちょっとややこしいのですが、つまりは5thがdim、減五度となっている状態になります。

 

これを元のコードネームに当てはめなおすとこのようになります。

IM   IIIm    IVM    VM   VIm  VIIm(dim5th)

DM F♯m GM AM Bm C♯m(dim5th)

メジャーのMを省略し、dim5thを一般的な書き方に直すと、

D  F♯m G A Bm C♯m(-5)

となります。これで各コードを得ることができましたので、元の譜面に書き表してみましょう!

 

コードネームを書く:メジャーとマイナーを表す

f:id:wauchangwau:20170406001227p:plain

こんな感じになります。お疲れ様でした!

 

以上

この方法を使うことで、「キーがわかる曲で」「ベースラインが耳コピできれば」コードの耳コピをすることができます!みんなもやってみよう!

 

ちなみに今回はダイアトニックコードに限定して紹介しましたが、巷に溢れる曲の中にはダイアトニックコードでないコード(ノンダイアトニックコード)も使っているものも沢山あります。そのコードについてはこの方法だけではコードを定めることはできません。

しかし、基本的にはこの方法で曲中のコードはコピーすることができます。7thや9thについても同じ表を使うことで可能です!

 

ベーシストがコードに触れるきっかけになれば幸いです。

 

耳コピを早くするための理解 その1:音程と度数 - 俺なりの音楽理論

耳コピを早くするための理解 その2:和音(コード) - 俺なりの音楽理論

耳コピを早くするための理解 その3:コードの構成音 - 俺なりの音楽理論

耳コピを早くするための理解 その4:ダイアトニックスケール - 俺なりの音楽理論

耳コピを早くするための理解 その5:ダイアトニックコード - 俺なりの音楽理論